もし、あなたがミュージックカフェや本カフェに慣れ親しんでしまったのなら、ハノイの線路のすぐそばにある、未だかつて体験したことのない“冒険的”なカフェに行ってみましょう。

線路カフェは、外国人のベトナムの鉄道に対する好奇心から出現しました。ハノイから北部の各県へ、北部と南部をつなぐ各便はフランスの占領下時代に建設されました。ハノイ駅から出発し、たくさんの中心街を通ります。

駅員たちがそこで生活をし、その後たくさんの人々が線路の周りに引っ越してきたことで、住宅地ができました。ベトナム人にとって線路の近く というのはその他の多くの住宅と同じように、とても普通なことです。

しかしながら、外国人にとっては特別で面白いもの以外の何物でもありません。彼らの好奇心や興味がベトナム人の間にも広まって、日に日にこの鉄道レールと古風な列車が走る様子を見に訪れる人が増えています。

数店のみしかなかったカフェも、Khâm Thiên, Trần Phú, Phùng Hưng等の旧市街の線路にそって、現在その数は数百に上っています。
その中でも特に有名なのがĐiện Biên Phủ通りから Phùng Hưngです。住民たちはそこを親しみを込めて、“トレインストリート”と呼んでいます。

もしエキサイティングな空気を楽しみたいのであれば、鉄道の便が多い週末に線路沿いのカフェを訪れてください。反対に、もし美しい景色を静かでレトロな空間の中で楽しみたいのであれば、早朝か平日に来ることをお勧めします。それに加え、駐車場がかなり遠いので、バイクより公共交通機関で来るほうが便利です。


線路沿いで普通に生活しているベトナム人。


各家の壁は落書き風の色鮮やかにペイントされ、より楽しい雰囲気を作り出しています。


なんと、鯉のぼり???


観光客はお土産も買うことができます。


ベトナム各地の風景マグネット。


お土産のベトナム笠をかぶる観光客たち。


カフェのデザインには目を奪われます。線路通り(トレインストリート) という名前は公式ではありませんが、店の看板に住所として記載されています。


店舗の隣はすぐ別の店舗。その隣もすぐまた別の店舗。




夕方、店たちの小さな明かりがゆらゆら。 

線路通りの美しさは観光客たちを惹きつけます。写真やビデオを撮り、その美しい一瞬をおさめます。


これこそ、母子の美しい記念となるでしょう。


自撮りをする二人。


アオザイを着た韓国人カップルが写真を撮り合います。

面識がなく初対面であるのに一緒に写真を撮る人もいました。トレインストリートで世界中からやって来た人々と出会うのは、彼らにとって慈しみ深い一瞬なのでしょう。


その場で出会った人と楽しく写真を撮る観光客たち。

もちろん最も特別なことは、冒険的に“飲食を楽しむ”ことです。各カフェは線路わきのスペースを利用して、机や椅子を設置しています。客たちは歩道上に集まる若者たちのように、店の前の椅子に腰かけ、行き来する人々を眺め、飲食をして、列車がやって来るのを待ちます。


線路わきの特別な歩道。

列車がきた際、それが通り過ぎるまで、ドリンクを飲んでいようが、おしゃべりをしていようが、はたまた夢中で写真を撮っていようが、観光客たちは線路の脇はしに並んで立たなければなりません。

危険から守るため、各カフェは見やすい場所に時刻表を置いておかなければならないほか、列車がくる10分から15分前には、オーナーは素早く机と椅子を片付け、客たちに安全な場所に退避するよう呼びかけます。


列車の時刻表。

最も面白いのは列車が通り過ぎるときです。たくさんのカメラや携帯電話が向けられ、全ての人々は目と鼻の先で通り過ぎる列車に興奮とスリルに包まれます。手を差し伸べれば、触れることもできます。たくさんの観光客は列車が通り過ぎてもなお手を振り、歓喜とともに、またその次の便が来るのを待ちます。


10分前には観光客たちは列車を迎える準備ができています。


列車が訪れ、歓喜に沸く観光客たち。

ほとんどの客たちのお目当てはトレインストリートの特別な雰囲気を経験することです。ですから、ドリンクや接客のスタイルはあまり気にしません。しかしながら、ここのドリンクは2万ドンから6万ドンというお手頃な値段です。

第一に好まれるのはビール、ベトナムコーヒー、そしてスムージーです。接客は親切で、愛想よく、列車を眺めたり、カフェのオーナーと話をするためだけに何度もカフェに通う観光客も少なくありません。


ハノイビールは外国人観光客に好まれます。


美味しいドリンクと接客が多くの客を引き付ける。

線路わきのカフェを巡っては批判的な意見もあります。フェンスも警報もない状態で、列車が人間のすぐ近くを通ることは望まない事故が起きやすいと、安全面で懸念がされています。また、多くの店が線路の安全エリアを占拠しており、線路区域が建物に損害を与えていることも考えられます。

誰一人として、線路上の安全を絶対に守れるわけではありません。 それらの問題を後にしても、トレインストリートはベトナムや世界を旅する人々の間でホットな、若者の観光スポットになっています。